かんたらの雑記ブログ

情弱が情弱なりに色々書きます

初めてのコンタクトレンズ

去年の年末、28歳にしてコンタクトレンズデビューを果たしたのだが、今回はコンタクト初心者の俺が購入の流れや金額や使用感について語ろうと思う。もしコンタクトを検討中の人がいたら、参考になるかもしれない。ならないかもしれない。



 

目次

 

眼鏡のはなし

中学の頃、徐々に遠くの黒板の文字が見えづらくなり、眼鏡をかけるかコンタクトを入れるか勉強を諦めるかの3択を迫られた。もちろん俺は勉強を諦めたのだが、しばらく経つとテレビの画面も見えづらくなりスマブラエアライドなどの神ゲーに支障をきたし始めた。これはマズいと焦り出し、母に「母ちゃん!黒板の文字が見えにくくなってきたから眼鏡欲しい!」と申告した。なんと素晴らしい子だろうか。


こうして俺は眼鏡を手に入れた。ちなみに当時はコンタクトは大人がつけるものというイメージがあり選択肢にも入らなかった。


しかし眼鏡というのはとにかく邪魔である。視界が狭まる。汚れる。ズレる。曇る。ダサい。眼鏡っ娘は好きだが自分が眼鏡をかけるのは嫌いだった。それでも俺はコンタクトは危険だし面倒だし金がかかると考えており、あと一歩を踏み出せない状態でいた。大体眼球にレンズを付けるってなんだよ。拷問かよ。眼球とガラスって絶対にやっちゃあいけない組み合わせだろ。みたいな考えを抱いていた。

結局そのまま15年ほど陰キャ眼鏡野郎として過ごした。


2020年、コロナによりマスク着用を余儀無くされ眼鏡の曇りと俺のストレスは限界を超えた。年末年始の連休初日、俺は気が付くとコンタクトレンズ屋さんの前に立っていた。

 

 

検査とレクチャーと購入

やってきたお店は最寄駅の側にあるアイシティ。とりあえず店員さんに「あ、すいませんコンタクトデビューしたいんですけど…」と声をかけた。こういう客ってレアなのかな。


レンズの硬さなどを先に決めるのだが、とりあえず最初は1dayのソフトレンズが良いらしいので言われるがままにそれにした。俺みたいな奴が社会に搾取されていくんだろうな。


自分用のレンズが出来るまで数日かかるのかなーと思っていたのだが、どうやら在庫からその人に合ったレンズを用意してくれるらしく、余程じゃなければ当日に買って帰れるとの事。余程ってなんだ。邪眼用か?


軽く話した後同じ建物内にある眼科で診察を受けて欲しいと言われた。恐らくこの店とズブズブな関係なのだろう(良い意味で)


眼科では視力検査の後、おじいちゃん先生の診察を受けた。「綺麗な目ですね、これなら大丈夫だね」みたいな事を言われたのだが、今思えば口説かれていたのかもしれない。


診察の後、眼鏡の女医さんによるレンズの付け外し方のレクチャーが始まった。いやアンタは眼鏡なんかい。

そして用意されるマイレンズ。俺は右目が乱視で、そのせいで右だけちょっと大きくて厚みも違うレンズになるらしく、その上レンズ代も少し高い。乱視ってのは字面がカッコいい事以外デメリットしかない。


レンズをつまんでみると柔らか〜い。想像以上に柔らか〜い。例えるならふやけたワカメ。それくらい柔らか〜い。これなら目に入れても痛くなさそうだなとか思ってた。この時は。


先ずは左目から。右手の指先にレンズを乗せ、左手で瞼をガバッと開き、眼球に被せるように付ける。入らない。全然入らない。なにこれ入るの?というか普通に痛い。レンズが眼球に触れると条件反射で瞼がピクンピクンしてレンズの侵入を拒んでしまう。


5分程かけてやっと装着できた。やはり初めてだからか、目の中の異物感が凄まじい。冷静に考えればふやけたワカメも目に入ったら流石に痛い。


続いて問題の右目。レンズを手に取ってビビった。大きさが明らかにさっきのレンズと違う。しかも厚みも均一ではなく上の方が薄く下の方が厚くなっており、その為装着する際は裏表だけではなく傾きにも気を使わないといけない。オマケに俺は左目より右目の方が若干瞼の開きが悪い。詰んでないこれ?

f:id:kantaraut:20210311082238j:image左右のレンズ比較。右目のは大きくて厚みも均一でない。


いざ装着。案の定入らない。入らなさすぎてレンズが乾いたり汚れたりしてしまう。その度にレンズの培養液みたいなのにしゃぶしゃぶしてレンズを清め直す必要がある。


マジで20分くらい格闘してようやく装着できた。こちらも異物感が凄い。しかしそれを上回る感動があった。眼鏡なしで良く見えるのである。視界にフレームが入らないし曇ることもない。文字通り世界が変わった。ちなみに視力は0.05から1.0に上がった。


感動もそこそこに、次は取り外しだ。眼球の表面をつまんでレンズを取り外すのである。装着よりヤバくね?と思ったがこちらは案外あっさり成功。眼鏡のお姉さんからも上手ですねと褒められた。夜のお店以外で知らない女性に褒められるのなんて滅多にないよなぁと思った。あと、爪が長いと眼球を引っ掻いてしまうリスクがあり非常に危険なので事前に切っておくのを強くお勧めする。


レクチャーも終わりアイシティに戻り診断書を渡す。一気に半年分のレンズが渡された。ただし乱視の右目レンズは在庫が足りなかった為、不足分は後日郵送されるとの事。気になるお値段だが、月7000円ちょいである。正直高え。まあこれは毎日使い捨てで片方乱視レンズの場合なので、慣れてきたら使いまわせる安いレンズに変えたりすれば良いと思う。

 

 

使用感のはなし

最初の方は毎朝レンズの装着に20〜30分かかっていたが、半月程で慣れて今ではほぼほぼ1発で装着出来るようになっている。慣れって凄い。

異物感も気にならなくなってきたが、レンズが乾くとかなりしんどい。目薬をさせば速攻で復活するのでもう目薬は手放せないアイテムとなった。


それと睡眠について。俺は電車やバスでの移動中寝てしまうタイプなのだが、1時間程度であれば起きた後目薬をさせば問題ない、と思っている。本当はあまり良くないと思う。レンズを付けたままのガチ熟睡をやらかした事はまだ無い。


そして見た目について。今のところみんなに眼鏡じゃない方が良いねと言われているし自分でもそう思う。ヘルシングのキャラの様にオシャレにかけこなせる眼鏡玄人でもない限り、眼鏡はダサいのである。

 

ただ、「お?イメチェンか?」「どうした?色気付いちゃって〜」みたいな感じでイジられるのはもうしょうがない。イメチェンも色気付くのも悪い事ではないので堂々としよう。自らイジりに乗っかるのも良し。人付き合いというものはクソ面倒臭いけど本当に大切なので。

 

もちろん四六時中コンタクトを付けているのは流石にしんどいので家ではもっぱら眼鏡で過ごしている。眼鏡は眼鏡で偉い。

 

最後に

というわけでコンタクトレンズについてだったが、結論を言うとメチャクチャ満足している。視界が広い汚れない曇らない最高〜。

もちろん眼鏡で十分という人はそっちの方が楽だし金もかからないし目にも優しいのでそのままでも良いと思う。眼鏡が似合う顔面とセンスを持っているのなら尚更だ。

もし今眼鏡をかけていて、コンタクトにするかお悩み中の方は、案外簡単なので勇気を出してお店に行ってみると良いと思う。近くに眼科があるかも確認するべし。

 

ところで「コンタクトレンズを付けている人」の良い感じの呼び方って何?コンタクター?コンタクティスト?コンタクトレンズァー?膜付き?